執筆したUiPathの技術書が出版されることになりました!

ご縁あってUiPathの技術書を2019年から執筆しておりましたが、この度出版されることになりました😁
タイトルは 「基礎がよくわかる!ゼロからのRPA UiPath 超実践テクニック」 です🙂

2020年7月18日から発売を開始しています⭐️ pic0

第三話までの要約

「アプリケーションアーキテクトがRPAやってみたら思ってたより楽しくて、もっとエンジニアにもRPAに興味持ってもらいたいなって思ってエンジニア目線でのブログ書いてたら出版社から書籍執筆のお誘いがきて、初心者の方もゼロから学べて、実践的な内容を盛り込んだ中級レベルを目指せる本を書くことになった」って感じです。

企画が採択されました

2019年の4月頃でしょうか。RPA書籍の企画が無事に採択されました🙂

RPAのブログを書いたことがきっかけで書籍書くことになったわけです。 運が90%くらいかもしれませんが、 アウトプットしなければ0% だったわけです。 最近、界隈でもブログリレー企画なるものが始まり、みんなブログ始めだしたり、アウトプットする場が増えるのって素敵やん。って思ってます。

こうして本を書くことが決まったので、まず執筆のための環境づくりを考えることにしました。

執筆環境を考える

みなさんなら本を書くとなったら何で書きますか? もしかしたら、Wordを思い浮かべる人もいるかもしれません。

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私はWordではモチベーションが上がりませんでした。

Wordで原稿を書きたくない理由

Wordで原稿を書くのがいやな理由は、↓だったりするのですが、

・レイアウトとか改行とか考えたくない
・ソース管理をテキストで行いたい
・差し込み画像も画像として管理したい
・編集者やレビュー協力者とのやりとりをWordファイルで行いたくない

テクニカルライティングの本とかを読んでも、 原稿を書くフェーズとレイアウトを整えるフェーズは分けろとあり、最初はレイアウトを意識せずに内容に集中して書きたいなと思っていました。

もしWordで書くときっと図の差し込み方や改ページなど意識して書いてしまうと思ったし、Githubなんかでソース管理しようにも、Wordだとファイル単位で、テキストレベルでの差分管理できないのでこれもイヤだなと思いました。

あとなにより大事なのはモチベーションです。
より良い環境や方法はなんだろうと探して試して改善するのが好きなので、パワーの源泉だったりするので、楽しく書ける環境を探す異にしました。

たどり着いたのは「Markdown + GitHub + GitBook」という環境

まず原稿を書くベースに考えたのはMarkdownです。
Qiitaでも採用されてるので知っている人も多いかと思います。

Markdownでは書式設定やリンク、改行なども全てテキストで表現します。
図の差し込みも画像埋め込みではなく画像のリンクで表現するので、差し替えも楽ですし、仕事でもプライベートでも?頻繁に使って慣れていたので、ここはあらかじめ決めていました。

このサイト「Automation Knowledge」も記事自体はMarkdownで書いてます。

ただMarkdown自体はマークアップ言語であり、電子書籍のようにWebサイトで閲覧できるようにするには、別のサービスと組み合わせる必要があります。そこで選んだのが GitBookです。

GitBookというと、gitbook-cliなどで作るMarkdownドキュメンテーションツールとしての意味合いと、GitHub PagesやNetlifyなどに代表されるWebホスティングサービスの意味合いがありますが、今回は両方を意味しています。

選んだ理由は以下です。

・とにかく簡単、ちょっとした設定だけで環境が作れる
・gitbook-cliを使ってローカル環境でグラフィカル表示させながら執筆できる
・GitHubとの連携が簡単
・コラボレーター(共著者・レビュアー)を登録できる
・行単位でレビューコメントが残せる

Visual Studio Codeにて、GitBookで構成したMarkdown形式で執筆しました。

執筆した原稿はGitHubで管理し、GitHubにプッシュするとGitBook上に自動で電子書籍風に展開されるように設定しました。

図にするとこんな感じです。

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また、編集者さんや、レビュアーさんにレビューしてもらうために、WebホスティングサービスのGitBookを使って、コメントをもらおうと考えました。GitBookではこんな感じで直感的に気になる箇所にコメントを追加できます。

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これで行くぞと決めて、結果的には最後までこの環境で突っ走りました。

ただ、この環境が最善だったかというとそうでもなかったです。
Markdown,ドキュメンテーションツールとしてのGitBook、GitHubは悪くなかったですが、WebホスティングサービスのGitBookが微妙でした。

GitBookが微妙だったところ

  • 無料だとコラボレーターが自分+1ユーザーしか登録できません。 そのため2名以上の方にレビューしてもらおうとすると有料になります。
  • コメントが追いずらい。 コメント機能が良いなと思い使ったのですが、コメントした側もコメントされた側も追いづらく、使いづらかったです。ちょっとした補助機能くらいで考えておくならいいですが、レビューツールとしてはお勧めしません。
  • レビュアーさんが、サイト閲覧中に間違えて変更かけてしまい、原稿本文を更新しちゃうこともありました。コラボレーターの権限設定がReaderとWriterとあるのですが、Readerだとコメントも書けないので、Writerにするしかなく、どうしようもなかったです。
  • 画像を大量に含むページの表示が遅い

ということで、次に書籍書くとしたら、GitBookは辞めて、 Backlogなんかでプルリクエスト機能使ったレビューができると楽かなと思いました。

もしつよつよな執筆環境を知ってる方は是非教えてください!!

ちょっと今回は番外編的な記事になりましたが、
次回はRPAトレーニングアプリの特徴や、用意している演習問題について紹介予定です。

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