UiPath Automation Cloudとは、UiPath社が提供するSaaS(Software as a Service)環境です。
管理ツールであるUiPath Orchestratorや、Automation Hubなどの各種サービスの管理、ライセンス管理などが行えます。
個人利用や、学習・検証用途で無償で使えるUiPath Studio Community Editionを使うにはAutomation Cloud for Communityへの登録が必要です。 まだ登録していない人は先にAutomation Cloudのアカウントを開設しましょう。

本記事では、UiPath Automation Cloudのテナント設定について説明します。

UiPath Automation Cloudのテナントとは

UiPath Automation Cloudでは、OrchesratorやAutomation Hubなどの各種サービスを、単一、もしくは複数のグループに分割して管理することができます。この分割単位がテナントです。

Automation Cloudでは、個人または企業単位で「組織」が割り当てられます。 「組織」は1つしか作成できませんが、組織内に複数のテナント(マルチテナント)を作成することができます。

Automation Cloudの「組織」について知りたい方はこちら

マルチテナントとは

ショッピングモールやデパート内に複数の店舗が出店し、電気、ガス代などの管理費用を低く抑えているように、クラウドサービス上で、複数のユーザーがリソースを共有して利用する方式です。

Automation Cloud for Communityでは、テナントは1つしか作成できません。
Enterprise版であれば無制限に作成することができます。

ではさっそくAutomation Cloudのテナント 管理画面で確認してみましょう。

UiPath Automation Cloudのテナント 管理画面

ブラウザで、UiPath Automation Cloudにログインし、[管理] - [テナント]を開きます。

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テナント管理画面では、現在のテナント一覧の確認とテナント設定の変更、新規テナントの追加が可能です。 デフォルトでは「DefaultTenant」というテナントが作成されています。

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テナント設定の変更

設定を変更したいテナントの「…」-「テナント設定」を選択します。
テナント名、テーマカラー、サービスの有効化設定の変更が行えます。

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テナント名の変更は要注意
テナント名を変更すると接続先URLも変更されるので、Orchestrator接続しているクライアント端末は全て切断されます。テナント名は初回に変更し、それ以降は極力変えないことをお勧めします!

ライセンスの割り当て編集

UiPathのライセンスは大きく2種類あります。 Developer、Attended Userなどユーザーに紐づくライセンス(Named Userライセンスと呼ばれます)と、ユーザーに紐づかないライセンス(Unattended Robotや、Testing、AI Robotライセンスなど)です。

本画面では、ユーザーに紐づかないライセンスのうち、テナント単位で管理するライセンスの割り当てを編集することができます。

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同様にテナントへのライセンス割り当て状況を表示することもできます。

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マルチテナントはどういうときに設定するべき?

例えば、以下の時にマルチテナント構成をとることができます。

  • Automation Cloudをグループ会社間で1つ共有利用し、各グループ会社のOrchestratorの管理を分割したい場合
  • 人事部、総務部、製造部など部門毎に完全に管理を分割したい場合

ただしテナントを分割した場合、Orchesrtratorの設定だけでなく、ライセンス、パッケージ、プロセスなど全てが別々の管理となるため、 会社全体で使用したいパッケージなども二重に管理 することになります。 グループ会社などで完全に別々の管理となる場合には良いかもしれませんが、部門ごとに使用するパッケージを分けて管理したい程度であれば、Orhcestratorのフォルダ機能で実現可能です。

あくまで個人の意見ですが、 企業における自動化の取り組みにおいて多くの場合は、シングルテナントでも十分管理が可能 ですので、特別な事情が無ければマルチテナントは使用しなくても良いかなと思います。

テナント設定については以上です。