執筆したUiPathの技術書が出版されることになりました!
ご縁あってUiPathの技術書を2019年から執筆しておりましたが、この度出版されることになりました😁
タイトルは 「基礎がよくわかる!ゼロからのRPA UiPath 超実践テクニック」 です🙂
2020年7月18日から発売を開始しています⭐️
第八話までの要約
「アプリケーションアーキテクトがRPAやってみたら思ってたより楽しくて、エンジニア目線でのブログ書いてたら出版社から書籍執筆のお誘いがきて、初心者の方もゼロから学べて、実践的な内容を盛り込んだ中級レベルを目指せるUiPath本を書くことになり、「Markdown + GitHub + GitBook」で執筆環境を構築して書籍用の演習アプリも開発して、執筆し始めたらいろいろ大変だったしすごい書きすぎたから文字数減らしたし、タイトルに関してはRPA界隈のお姉さま方にアイデアいろいろ出してもらって楽しかった」ってところです。
要約が雑になってきましたw
過去の投稿はこちらからどうぞ
ついに脱稿!
企画が通ってから約1年経ち、春めいてきた3月。
ついに脱稿しました。脱稿とは 原稿を書き終えること です。
RPA本というかUiPath本、ほぼほぼ脱稿した!!
— よしやんやん@UiPath Japan MVP2021 (@myoshidan) March 4, 2020
まだ納得行ってないところとか、もっと書きたいところもあるけど、こだわりだすと永遠に終わらない気がするからとりあえず先に進める!
この間に編集社さんもそうですが、UiPathさんにもレビューをしてもらいました。
当初の予定では冬ごろには脱稿する予定でしたが、 RE:Schedule により、気付けば3月ごろになっていました。(かっこよく言いましたが、RE:Scheduleとは完全に著者都合の延期に次ぐ延期です。)
いろんな人に迷惑をかけながらなんとか脱稿しました。まじで編集者さん切れだすんじゃないかとひやひやしてましたが、優しく受け止めてくれました。
関係者の皆さん、その節はほんとにありがとうございました…!
書き終えた原稿の行方
脱稿するまでは原稿はGithub上でMarkdown形式で、レビューはGitBookで管理していました。原稿は、完全にデジタルでテキストな世界で完全に過保護に管理されていました。
ですが、脱稿後はそうもいきませんでした。これまでは文章の内容をレビューしてもらってたわけですが、書籍にするには、レイアウトを考える必要が出てきます。そこでまず、Word形式で渡してほしいと頼まれました。
Word形式は好きじゃない。と思いながらも、MarkdownをWord形式他に変換できるPandocというドキュメント変換ツールがあるので、編集者さんにはWordファイルを提供しました。
そのWordファイルも機械的に文章と図を並べているだけなので、編集者さんがWord上でレイアウトをいい感じに変更して、印刷会社(組版会社)に渡すわけです。印刷会社さんは、そのWordファイルをもとに組版ソフトで書籍のレイアウトに落としていくわけです。
長らく過保護にされてた原稿が、完全に親元から離れたわけです。
どうなってるかなぁ?と思ったある時、ひょっこり返ってきました。
締め切りが迫ってきたので、書籍のゲラ確認も始めました
— よしやんやん@UiPath Japan MVP2021 (@myoshidan) May 3, 2020
ちなみに届いたゲラはこんな感じ🤓
(初めてだからこれが普通なのか分かんないけど) pic.twitter.com/2IH1I2cAlq
ゲラになって帰ってきた
そう、ゲラです。ゲラとは、著者が書いたものを編集者がチェックしてOKとなって、印刷会社に渡して実際の本のレイアウト上に文章を落とし込んだものだそうです。
脱稿後、原稿は印刷会社に入稿され、入稿された原稿をもとに 最初のゲラ(初校) が擦られます。
ゲラには、編集者や著者が赤字で修正指示を書き込み、それをもとに組版会社がゲラを修正します。
実際に編集者さんや、外部の校正の方が赤字入れしてくれたゲラが下のものになります。
書籍、校正してもらったやつ
— よしやんやん@UiPath Japan MVP2021 (@myoshidan) May 10, 2020
確かにそう書いたほうが読みやすいなーって思う!勉強になる〜😳
そして正しく日本語を使うって難しい🤔
本屋に並ぶのは7月下旬になりそうです🙂 pic.twitter.com/u4xuVRTQ3t
結構な数、日本語を修正していただきました。謎の丁寧語や回りくどい言い回し、統一感のない書きっぷりなど、自分のクセが丸裸にされた気分でした(/ω\)w
確かにこう書いたほうがシンプルでわかりやすいよなぁ。と、ただただ勉強になりました。校正ってすごい。
こうして原稿は容姿を変え、ここはこうしたほうがいい、こうあるべきだとしていろんな人に育てられていくわけです。
初校が終わると、修正した内容をもとに 二回目のゲラ(再校) が擦られます。
再校の確認をした後、もう一度念押しの確認として、 最後のゲラ(念校) が擦られます。(会社や人によっては、三校なんかが入ったりするみたいですが私はなかったです。)
えっと、あの、文字にするとたいしたインパクトないのですが、わかりますか・・・?
300ページくらいある原稿を二回も三回も一字一句間違いがないかをチェックするわけです。
しかも一度書き終えて脱稿した後の原稿って、もう著者的にはオナカイッパイ、モウダイジョウブ😆って感じなので、できれば見たくないわけですw
最近改めて思うのは、自分はマネージャーには向いてない。
— よしやんやん@UiPath Japan MVP2021 (@myoshidan) April 30, 2020
新しいことが好きで、アイデアを試して形にするのが好きで、それが出来上がるところまでがすごく楽しい。
管理したりレビューしたりするのは疲れるし楽しくない。
つまり言いたいのは、
ゲラの確認がまったくもって進まないということです。
まぁそんなことも言ってられないのでしぶしぶ見るのですが、こうして複数回確認プロセスが行われているってことなのです。
この一連の確認が終わって、 念校OK(校了) で、やっと著者としてのお仕事は終わり?なわけです。 私の場合、だいたい脱稿から校了まで2カ月くらいでしたでしょうか。
ついに完全体へ
著者には、 見本誌 という形で書籍が事前に届きます。
見本誌が私の手元に届いたのは、発売日の一週間前くらいでしょうか。
見本誌届いた😆
— よしやんやん@UiPath Japan MVP2021 (@myoshidan) July 11, 2020
見本誌と言いながらこれは書店に並ぶのと同じものらしい。
本の形で見るのは初めて🤭
ちょっとドキドキする!
来週土曜日発売です! pic.twitter.com/zv3ttbUKCv
感じたこと
結構アナログだなーと感じました。
ゲラ紙に赤字でコメントして返すと、やっぱり抜け漏れありますし、何をどう変えたか管理ができない。
そもそもここ数年、赤ペンもって紙とにらめっこって生活してなかったですから、そういう意味ではちょっとしんどかったです笑
ただこうして出版までの一連のプロセスを体験できたのはめちゃ楽しかったです。
めちゃしんどかったし、つらかったし、ゲラ嫌いだけど、それ以上に楽しかったし、面白かったです。
こんな内容でいいのかなと悩むこととか、もっとあれもこれも書きたいとか、この書きっぷり直したいとか、いろいろといまだに思うところはありますが、今の私に書ける内容には仕上がっているのかなと思います。
あと、ゲラ嫌いなんでテンション上がらないけど、見本誌見たときはテンション上がりました。
やっぱり書店で見る書籍の形になると嬉しいですね。
さて、執筆物語も、次回が最終回です。 しかしまさかの書く内容は決めていないので、どうなるかはわかりませんw