本記事では、2023年5月時点のUiPathのライセンスプランと登録方法について説明したいと思います。(主にCommunityプランと、Freeプランと、Pro Trialプランについてです)
というのも、2022年末ごろよりライセンスプランに変更が入りました。それより前は、とてもシンプルに
- 個人利用なら Communityプラン
- 法人利用なら Enterpriseプラン
- 法人のお試し利用なら Trialプラン
だったわけですが、現在は大きく5つに分かれています。
UiPathライセンスプラン一覧
新たに、無償で商用利用可能なFreeプラン 、オンラインで購入できるProプラン が増えています。
ライセンスプラン | Community | Free | Pro Trial | Pro | Enterprise |
---|---|---|---|---|---|
プラン概要 | 個人/無償 | 商用可/無償 | 60日評価用 | オンライン販売/小規模向け有償 | エンタープライズ向け有償 |
対象ユーザー | 個人 | 個人/小規模事業者 | 事業者 | 小規模事業者 | 事業者 |
商用利用 | × | ○ | × | ○ | ○ |
評価&トレーニングで利用 | ○ | ○ | ○ | 規約に従う | 規約に従う |
最大テナント数 | 1 | 1 | 3 | 3 | 無制限 |
オンプレミス対応 | クラウドのみ | クラウドのみ | クラウドのみ | クラウドのみ | クラウド/オンプレミス選択可 |
クラウドサービスデータ所在地 | EU | EU | 日本 | 日本 | 日本 |
サポート | コミュニティフォーラム | コミュニティフォーラム | 標準サポート | 標準サポート | 標準サポート |
各プランで使用できる主要なライセンス
2023年5月現在、以下のライセンスが使えるようです。
ライセンスプラン | Community | Free | Pro Trial | Pro | Enterprise | 簡易説明 |
---|---|---|---|---|---|---|
Automation Developer | 2 | 0 | 任意 | 任意 | 任意 | UiPath Studioが利用可能な開発・実行ユーザーライセンス |
Attended | 2 | 0 | 任意 | 任意 | 任意 | 手動実行のみ可能なユーザーライセンス |
Unattended Robot | 1 | 0 | 任意 | 任意 | 任意 | スケジュール起動など、無人実行が可能なロボットライセンス |
Automation Express | 0 | 25 | 25 | 25 | 100 | 一定の制約下で使用できる開発・実行ユーザーライセンス UiPath Studioは利用不可、UiPath StudioX/StudioWEBは利用可 |
最新の情報、各プランで使用できるライセンスの詳細は以下公式HPをご覧ください。
ここからは各プランを順に見ていきましょう。
Communityプラン
個人利用、非商用利用に限定された無料のプラン です。
非商用目的での使用のみを想定しています。商用目的で利用する場合は Free プランが利用可能です。このプランには決まった数のライセンスが含まれており、追加のライセンスはリクエストできません。
追加のライセンスが必要な場合は、 Pro プランにアップグレードする必要があります。
利用可能なライセンス
後述するFreeプランと比べ特徴的なのは、Automation Developerライセンスが利用できること、言い換えるとUiPath Studioが使えることでしょう。
CommunityプランだとUiPath Studioが使えますが、FreeプランではUiPath Studioは利用できません。
またTest ManagerもCommunityプランで使えるようになっていますね!!
ユーザーライセンス | 数量 | 備考 |
---|---|---|
Automation Developer | 2 | UiPath Studioが利用可能な開発・実行ユーザーライセンス |
Attended | 2 | 手動実行のみ可能なユーザーライセンス |
ロボットライセンス | 数量 | 備考 |
---|---|---|
Unattended Robot | 1 | スケジュール起動など、無人実行が可能なロボットライセンス |
Testing ロボット | 1 | 自動化テストの実行が可能なロボットライセンス |
ロボット ユニット | 300 | SaaSで提供されるUnattended Robotの実行ライセンス(一定量の利用権) |
プラットフォーム その他ライセンス |
数量 | 備考 |
---|---|---|
Test Manager | 1 | テスト自動化の管理が可能なTest Managerのプラットフォームライセンス |
Data Service ユニット | 1 | UiPath Automation Cloud上のデータストレージサービス(一定量の利用権) |
またAutomation Cloud上のサービスとしては、以下が利用できるようです。
Task Miningって、AI Centerライセンスが必要だったような?と思ってみてみたら、 AI Centerライセンスが必要な「Unassisted Task Mining」のほか、Task Captureと連携してAI Centerライセンス不要で動かせる「Assisted Task Mining」のみ利用可能 なようでした。
Assisted Task Mining気になります。
登録方法
以下のURLより登録可能です。
https://cloud.uipath.com/portal_/register?subscriptionPlan=community
詳細な登録手順はこちらをご覧ください。
Freeプラン
商用目的でも使用できる無料のプランです。 基本的な開発機能および有人オートメーションの機能にすぐにアクセスできます。
利用可能なライセンス
Communityプランと比べ特徴的なのは、商用利用が可能なこと。
そしてAutomation Expressライセンスが25名分 利用できることでしょう。
ただし、Automation ExpressライセンスではUiPath Studioは利用できません。UiPath StudioX、StudioWEBが利用可能ですが、常にUiPath Studio & UiPath Assistantは最新版にアップデートしておく必要があります。
ユーザーライセンス | 数量 | 備考 |
---|---|---|
Automation Express | 25 | 一定の制約下で使用できる開発・実行ユーザーライセンス UiPath Studioは利用不可、UiPath StudioX/StudioWEBは利用可 |
またAutomation Cloud上のサービスとしては、以下が利用できるようです。
Document Understanding、Test Managerなどが利用不可となっていますね。
登録方法
以下のURLより登録可能です。
https://cloud.uipath.com/portal_/register?subscriptionPlan=automationkit
Pro Trialプラン
続いてPro Trialプランです。評価を目的とする期間限定(60日間)の無料プランです。
ロボットの機能やプレミアム サービスをさらに試したい場合は、Proの無料トライアル プランで試すことができます。無料トライアルの期間は60日に制限されています。
無料トライアルの有効期限が切れると、組織は自動的にFree プランにダウングレードされます。
利用可能なライセンス
ユーザーライセンス | 数量 | 備考 |
---|---|---|
Automation Developer | 2 | UiPath Studioが利用可能な開発・実行ユーザーライセンス |
Citizen Developer | 1 | UiPath StudioXが利用可能な開発・実行ユーザーライセンス |
Attended | 2 | 手動実行のみ可能なユーザーライセンス |
Tester | 2 | Test Manager,Task Captureへのアクセスが可能なテスター用ユーザーライセンス |
Insights デザイナー | 10 | UiPath InsightsでBIダッシュボード構築が可能なユーザーライセンス |
Automation Express | 25 | 一定の制約下で使用できる開発・実行ユーザーライセンス UiPath Studioは利用不可、UiPath StudioX/StudioWEBは利用可 |
ロボットライセンス | 数量 | 備考 |
---|---|---|
Unattended Robot | 1 | スケジュール起動など、無人実行が可能なロボットライセンス |
Testing ロボット | 1 | 自動化テストの実行が可能なロボットライセンス |
ロボット ユニット | 12000 | SaaSで提供されるUnattended Robotの実行ライセンス(一定量の利用権) |
プラットフォーム その他ライセンス |
数量 | 備考 |
---|---|---|
Data Service ユニット | 6 | UiPath Automation Cloud上のデータストレージサービス(一定量の利用権) |
AIユニット | 5000 | Task Mining、Document UnderstandingなどのAI製品の利用が可能なユニットライセンス(一定量の利用権) |
Automation Hub | 1 | 自動化アイデアの一元管理が可能なプラットフォームライセンス |
Test Manager | 1 | テスト自動化の管理が可能なTest Managerのプラットフォームライセンス |
Insights | 1 | UiPath Orchestrator, Automation Hubのデータを用いたデータ分析が可能なUiPath Insightsプラットフォームライセンス |
またAutomation Cloud上のサービスとしては、以下が利用できるようです。
AI Center、Automation Hub、InsightsがPro Trialでは利用可能です!!
Process Mining、Task Mining(Unassisted Task Mining)は対象外のようです。
もしどうしても使ってみたい方がいれば、UiPath社、もしくはUiPath認定リセラーにご相談を。
登録方法
以下のURLより登録可能です。
https://cloud.uipath.com/portal_/register?subscriptionPlan=trial
Proプラン
オンラインでのライセンス購入によってすぐに購入できる有料プランです。
支払いは月払いで、いつでもキャンセルできます。
ただし、Enterpriseに比べて、ライセンスの単価は高く設定されているようです。
Proプランでは、プラットフォーム レベルでいくつかのプレミアム機能にアクセスする権利が組織に付与されます。Pro プランで購入できるのは一部のライセンスのみです。Pro プランでは利用できないライセンスを取得するには、Enterpriseプランにアップグレードする必要があります。
登録方法
以下のURLよりPro Trialに登録したのち、Automation Cloud上の「今すぐ購入」ボタンよりお申込みが可能なようです。
https://cloud.uipath.com/portal_/register?subscriptionPlan=trial
Enterpriseプラン
商用利用が可能な、企業向けの有料プランです。
Enterpriseプランは、ユーザーのニーズに合わせて、ライセンスの種類とライセンス数をカスタマイズし購入できます。
申し込み方法
購入を希望される場合は、認定リセラーまでお問い合わせください。
まとめ
まとめます!
・個人的利用/学習用途で利用したい(非商用利用):Communityプラン
・個人または小規模事業者で商用利用したい(ただしStudioXメイン):Freeプラン
・Automation Hub、AI Center、Insightsなどの検証をしたい:Pro Trialプラン
・企業での導入を検討したい:Pro Trialプラン
・企業で導入したいが、1年間ではなく月単位で利用したい:Proプラン
・企業で導入したい:Enterpiseプラン
以上です。ご自身の状況にあったライセンスプランをお選びください。
まずは個人で学習を始めてみたい!という方はこちらからCommunityプランに登録しましょう!